古本屋の始めかた:神奈川古書組合より


あけましておめでとうございます
今回は古書店を開業する皆さんにも身近な税金消費税についてお話しさせていただきます。
消費税は取引の内容によって取り扱いが様々なのですが、国内での古書の仕入、売上には
消費税が課税されています。
消費税の表示の有無は関係ないので注意してください!(表示が無くても税込計算です)
消費税はご商売のなかで預かったり、預けたりしていますので納税の際に差引して残った金額を納税または還付といった手続きを行います。
自分が他の方に預けている消費税が多い場合は税金が還付される場合もあります。
特に店舗の大規模修繕や車両を購入したりした場合は還付の可能性があります。また消費税の申告・納税しなければならない方(納税義務者)についても細かな要件がありますのでお近くの税理士にご相談してみてください。

それではまた。


税理士法人河合会計事務所
代表社員税理士 河 合 琢 也
http://zeimu.co.jp/

古本屋の経理にかかわるご相談は下記組合メールにお送り下さい。
kanagawa-kosho@bg.wakwak.com



先日はお忙しい中、貴重なお話を聞かせていただき有難うございました。

組合や古書業界の話だけではなく、開業して利益を上げていくためには何を考え実行していく必要があるかという、商売として基本中の基本のところを改めて考える良い機会となりました。

売りたいものを売るために、売れるものを売っていく、という「こういう店にしたいという気持ち」と「ビジネス」のバランスは常に頭の中に入れておきたいと思います。

また実際の現場を見せていただきましたが、古書業界での経験がない自分には何もかも新しく、貴重な経験になりました。

様々な苦労話を伺い、好きなだけではやっていけないと痛感したこと。山積みになっている古書を目の前に胸がときめく気持ちをまた再確認できたこと。これらが何よりの収穫だったと思います。

繰り返しになりますが、貴重な体験ができました。本当にありがとうございました。

開業にあたって考えておいた方がよさそうなあれこれをネチっこく見てみようというこの連載。
第2回は「ビジネスモデル」です。といってもそんなに小難しい話や奥深い話ではないのですが。
さっそく分けてみましょう。

A.薄利多売
とにかく安く、数を売る、というタイプ。利幅を薄くする、もしくは単価の安いものを売る、のいずれかです。これにはさらに二つあって、
1.大量の在庫を抱えて多く売る
→これにはまず大量の在庫を手に入れる、それを保管する場所を確保する、出荷や販売の人員を確保する、それらにかかるコストで沈まない資金力、などのハードルがあり、最初からできる人はそうそういないと思います。また各種大手と競合するのでなかなか参入が難しいタイプですね。

2.少量の在庫を高速で売る
→こちらはA1に比べると挑戦しやすいタイプではないでしょうか。早く売れる品を安くとも売り、その資金でまた仕入れて早く売る。そのサイクルを回すことで薄利多売を実現する方向性です。
これなら莫大量を仕入れる必要も、広い保管場所を確保する必要もありません。ただし安くしてもなかなか売れないものというのはあるもので、早く売れるものを見極める目は必要でしょうし、売れ筋商品の知識も欠かせません。
とはいえ常に在庫が少ない状態ですので、仕入れを怠ると途端に売るものがなくなってしまいます。この辺りは組合に入って市場を活用できると、買取だけの場合に比べてずいぶん事情が違ってくる点です。

B.厚利少売
こんな言葉はありませんが、要は利幅を厚くするか、単価の高いものを売るかのいずれかです。とはいえ仮に利幅を厚くできても単価が安いと多売の必要が出てくるので、基本は常識的な利幅で単価高め狙いです。
単純化すると同じ利益率でも100円で1日100冊売れる代わりに、1000円で1日10冊売れることを目標にする方向性ですね。この場合、売れ足の速さよりも単価の高い本を見つける知識の方が比重大きくなると思います。
また個人的な感触でしかないのですが、少なくともネットだと単価高めの本は安めの本ほどのスピードでは売れないので、1冊売れるかどうかの影響が大きくなります。100円100冊で10000円が99冊で9900円でも100円差ですが、1000円10冊だと1冊少ないだけで9000円になってしまいます。
これをさらに極端に、1点の単価が100万円なら100円の本の1000分の1の売れ行きでも同等の売り上げなのですが、1点売れるかどうかで100万円の差が出てくるというのはなかなか難しいものです。(余談ですが超高級車なんかはそうそう頻繁に売れない代わりに1台売れると大きな売り上げが立つタイプですね)


とまあ、分けてみましたが実際にはAとBの組み合わせや中間みたいな形でバランスを保ち、リスク分散していくのが無難でもあり、実際に多いところでしょう。ただ特に最初のうちはこの辺りの方針を立てておくと、主に市場で仕入れる場合にどういったものを狙うか決めていきやすくなるはずです。

ちなみに、利幅が厚く単価の高いものをどんどん仕入れられて飛ぶように売れていく、というのは売り上げからすると理想的なのでしょうが、現実はなかなか厳しいものですね?

>第1回はこちら 

ナインブリックスからは以上です。 

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