古本屋の始めかた:神奈川古書組合より

2015年08月

こんにちは!ねこまんま堂(相模支部)です。
 
昨日は、兼業事業の方で研修会があり参加してきました。
3時間みっちり講義を受けてきましたよ~
で、その後は毎度おなじみの懇親会・・いやいや夜の勉強会( 笑 )
同業者間、ライバルでもあり、仲間でもある。。
こういう懇親の場だからこそ聞ける裏話もあり、収穫の多い一日となりました!
 
さて、これまで書いてきましたように、私はネット専門の古本屋として3年ほど前に
本格的に、この仕事をスタートさせました。
 
組合加入前、仕入れに関しては、独自のルートを使って、販売に十分な量を
確保していました。
私が仕入れていた先は、20年近くの実績がある卸売り会社。
先方が用意した箱単位のアソートで、内容はこちらで選べず、本当に色々なモノが
入っていて、それがドサッと送られてくる感じです。
 
今回はどんな面白いモノが入っているのか~と、ワクワクしながら、箱を開ける
楽しみがありました。
正直、「こんなの売れるの??」と思うこともしばしばですが( 笑 )、
「とにかくどんなものでも出品し、売る努力をする!」これが、私のモットーであり、
この会社との取引のおかげで、本当に自分自身が鍛えられたと思います。
 
未だに忘れられないのが、古い週刊誌・・・最初の荷物の中に入っていました。
当時の私には、ただの「資源ゴミ」にしか見えなかったのです。
ところが、半信半疑で出品してみると・・・ものの見事に売れた!
本当にどんなモノでも売れるんだなぁ~と感じたと同時に、自分の価値観をも
覆されました。
 
そこで学んだことは、人の価値観は多種多様であり、自分の先入観を捨てる
ことの大切さ。
色々なモノを出品していくうちに、どんなものがいくら位で売れるかということは、
自然と体が覚えていくものだということ。
特に専門的な知識を持ち合わせない私は、恐れず、何でも出品していく姿勢を
持ち続けることによって、感性が磨かれ、知識も増えていくのではないか、
ということでした。
 
3年以上も取引を重ねて、信頼関係も築き、当店の経営も少しずつ安定して
きました。
しかし最近になって、少し視野が狭くなってきたのではないかと感じ始めて
いたのです。
扱っている商品が本当に良いものなのかどうか、独自の感覚で仕事を
スタートさせたものの、独りよがりに陥ってはいまいか。
そして、仕入先は少しでも多い方が良いと思ったのです。
 
そこで、商品の量と質・自分の視野を広げる目的で、以前から考えていた
神奈川古書組合のセミナーに参加し、色々なお話を聞き、模擬入札体験や
市場の見学(準備会場)をさせて頂き、加入を決めたという経緯があります。
 
組合員となり、私が感じている組合の魅力は、前の記事でも触れた
「継続的に、まとまった量の商品を、買うこともできれば、売ることもできる」
ということはもちろんですが、市場に参加したり、組合での仕事を通じて
「多くの刺激とヒントを与えられる」という点です。
 
週2回開催される市場で商品を見定め、自分の欲しいものがいくらで落とせるかという、
組合員同士の駆け引きと攻防、戦い・・・そんな活気ある市場から受ける刺激。
先輩が、ポロリと呟いた言葉、組合員同士の雑談の中や組合活動での話し合いの中から
得られるヒントは、大きな収穫となります。
 
そんな刺激をエネルギーに換え、日々の活力とし、
ヒントを具体的な形にして、業務に活かす努力。
 
それが私にとっての、古書組合の大きな魅力のひとつである、と感じています。
 
組合HP「組合案内」の中に、そのメリット等が書かれていますので、是非ご覧ください。
http://kosho.saloon.jp/info.htm
 

こんにちは!ねこまんま堂(相模支部)です。
 
個人的な話ですが・・
実は昨日、志を同じくする仲間たちと、大磯海岸・海の家にてBBQの予定でした。
が!接近する台風の影響で、前日には海の家の目前まで波が来ている状況。。
西湘バイパスは、高波で通行止め・・・
急遽、場所を海から みかん畑のある山に移し、目一杯楽しんできました~♪
みんなでワイワイやりながら、野外で食べるのは、やっぱり美味しいですね☆
もちろん、、戻るなり発送業務に追われ、てんてこ舞いでしたが(^-^;
 
さて、古本屋を始めるにあたって、実店舗型・無店舗型 どちらにしても必要なものは、
「販売する商品」です。
 
その商品を、どこから仕入れるか?
 
これが、開業当初の最大の課題といえるのではないでしょうか。
 
特にネット販売を主に開業予定としている方に共通していると思われるのは、
自己の蔵書等を販売し始めて、それが思わぬ高値で売れたりした経験などから、
「これなら仕事になるのでは?」という動機付けです。
 
実際私も、まずは手元にある不要な本などをオークション等に出品したことから、
始まりました。
そして、それらの品物が思いのほか売れ行きがよく、ネット販売としての商材として
「書籍類」を選んだという経緯があります。
 
ただ、皆さん感じておられているように、自己の蔵書数には限界があり、継続して
商売として成り立たせるためには、当然「商品の仕入れ」が必要となります。
しかも、ある程度まとまった数量が必要です。
 
実店舗での開業をお考えの場合は、その規模により、店の書棚を埋め尽くす商品、
補充商品等、継続的な商品の仕入先を確保することは必須だと思います。
 
商品を、どこから仕入れるか?
 
このような言い方をしてしまうと誤解を招き、語弊があるかもしれませんが、
あえて言わせて頂きたいと思います。
 
手っ取り早く、かつ継続的、まとまった量の仕入れをお考えであれば、
古書組合への加入が最も効果的と考えます。
 
神奈川古書組合では、毎週月曜日と金曜日の2回、交換会(市場)が開催されており、
そこでは毎回、組合員同士の商品の交換(市への出品・市での仕入れ)が行われます。
 
実は、組合入会前、私は疑問に思ったことがありました。
 
「交換会」での出品物は、同業者の組合員が持ち寄ったもの・・・とすれば、
出品される商品は、結局は「売れないモノ」「売れなかったモノ」なのではないか?
売れるものであれば、自分で売りに出した方が利益が上がるワケだし。。
だとすると、仕入れて販売しても、結局は売れないのではないだろうか??
 
ところが、実際は違うのです。
 
一口に「同じ組合員・同業者の古書店」と言っても、それぞれの小売スタイル・
専門分野・仕入れ形態は多岐にわたり、たとえ売れるものであったとしても、
「実店舗向きではない」「ネット向きではない」「顧客層にあわない」
「専門外の商品」「在庫過多」「すぐに現金化したい」・・等々・・様々な理由で、
市場に出される「売れる商品」「利益の出る商品」が多いのです。
そして、もちろんのことですが、業者間のみの市場です。
目利になれば、価値ある商品が、思わぬ安値で手に入ることもあります。
 
また、大量の買取りなどで、在庫がだぶついてしまった場合や専門外の買取りなどが
あった場合、市場に出品することによって、その商品を専門とする組合員の手に渡り、
即現金化することができます。
 
継続的に、まとまった量の商品を「買うこともできれば、売ることもできる」
それが、古書組合の大きな魅力のひとつです。
 
長くなってしまいましたので、続きはまた来週。。
 

下記の内容にて9月度の古書店開業セミナーを実施致します。

費用は無料ですので是非ご参加をお待ちしております。

日時:925日(金曜日) 1時間単位での個別相談会

11:00-12:00 ②13:00-14:00 ③14:0015:00 ④15:0016:00 

場所:神奈川古書会館 3F会議室

今月のテーマは「古書店の開業支援個別相談会」です。

これまで毎月開催のリレー古書店開業セミナーを開催し複数回ご参加頂いた方もおりました。

今期半年を経過致しましたので今までセミナーに参加された方々又は開業を現実的に考えている方々向けに具体的な経営シュミレーションに踏み込んだ個別相談会を実施致します。相談員は組合員でビジネス形態別に実店舗経営者及び無店舗型経営者が具体的にアドバイスを致します。

参加希望の方は下記の様な内容を事前に準備(イメージ)して頂けますとより具体的なアドバイスができますのでご準備をお願い致します。申込み時にメールにて下記内容をお知らせ下さいます様お願い致します。

    開業場所(想定坪単価・面積)

    取扱いジャンル

    希望月商

    仕入れ方法

    運営人数(パートの利用の有無)

    ネットでの販売先(アマゾン・ヤフオク・日本の古本屋・楽天・海外・その他)

    専業または兼業

『参加方法』

*申し込みのための必要情報

・お名前

・ご住所

・電話

 ・メールアドレス

 

 *お申し込みは下記メールにお願い致します。

kanagawa_kosho@bg.wakwak.com


お問い合わせ先 

045-322-4060  (月または金のみ 10001700) 担当:カガミ

 

*古書セミナーをよりよい内容にして行くために参加後に皆様よりの感想をメールでお願いしております。*

こんにちは!ねこまんま堂(相模支部)です。
 
世の中夏休み・お盆休み・・皆さんは、帰省やご旅行されたりしましたか?
私は相変わらず、毎日同じように仕事をして、変わらぬ日々を過ごしております(^-^;
毎年、夏のこの時期は、商品があまり売れなくなるという経験をしていたのですが
どういうわけか今年の夏は、そんなジンクスを吹き飛ばしています。
少しずつ知名度が上がってきたのか、単に商品数が増えたことによるものなのか
ちょっと微妙な感じです(笑)
 
さて、古本屋を開業したいと思ったとき、まず最初の大きなテーマは、
実店舗を構えるか・無店舗販売とするか、ではないかと思います。
 
どちらにも、それぞれメリット・デメリットがあると思いますが、それは前回の
「明確な目的意識を持つ」の記事に書いたように、「どのような古本屋になりたいか」
という自分なりの目標が定まってくれば、自ずからどんな形態として開業するか、
その方向性が見えてくるのではないでしょうか。
 
私の場合、古本屋開業当初の目的は
「自営業たる業務の売り上げの補填・会社全体の売り上げの安定性」でした。
そのためには、通常の業務に支障のない方法・運営形態が不可欠でしたので、
無店舗型のネット販売専門店を選択しました。
 
さらに言えば、仕事をする上で「時間的拘束からの自由」を大きな目標としています。  
 
正直、朝何時から夜何時までの勤務・・・というような会社勤めは、自分には向いていないと、
常々感じていました。
ある程度自由に、自分で決められる仕事の時間、ガチガチに拘束されない時間、
行きたいときに行きたい所に行くことのできる余裕、ボーッとしていたいときは、
ゆらゆらと思いを巡らせることのできる時間・・・
そんな余裕がないと、新たな発想も生まれないし、いい仕事が出来ない、、
そんな風にも思っていました。
 
それを叶えることができるのは、自分にとってはネットの世界・・そう思い、
無店舗販売・ネット専門店の古本屋を始めたのです。
 
自由・自由・・と書きましたが、所詮は「仕事」です。
ある程度自由に、自分で仕事量とその時間を決められるという意味であって、
もちろん、仕事としての厳しさはあります。
それなりの労力と時間を費やさなければ、売り上げ(報酬)に繋がりません。
けれど、自営業であるということは、自分の工夫・努力次第で、それが直接結果に
反映されるものだと考えています。
 
さて、私のつたない経験から言いますと、無店舗型(ネット販売)のメリットとしては
次のことが挙げられると思います。
 
【無店舗型メリット】
・システムを構築すれば、ある程度自分の決めた時間や仕事量で運営が可能。
(時間的な余裕が出てくる)
・少ない資金でも開業可能。(月々の固定費・経費を抑えられる)
・お店はネットの中で常時開店しているので、不在でも・寝ている時間でも取引は
成立する(売り上げ課金のチャンス増大)
 
【無店舗型デメリット】デメリット・・というか、努力目標として考えられる点は次のことです。
・一般の個人(業務として行っていない人々)も、ネット販売・オークション等に
簡単に参入できるので、ライバルが多い。
そのため、一般に多く出回っている商品は価格が安くなる傾向がある。
(特色ある品揃えや商品の量を多くするなど、特色ある店作りが必要)
・対面販売ではないので、自分の人間性や人柄、個性などを伝えにくく、
また、一回限りの取引が多くなり、リピーター客をつかみにくい傾向がある。
(何度も来てもらえるような、魅力ある店作りが必要)
・出品の際に商品のダメージ等の説明不足によるクレームの懸念。
(丁寧な説明を要する)
 
さて、それに対し店舗型に関しては、私自身古本屋としての実店舗は持っていないので、
あくまでも想像の範囲内ですが、以下のことが挙げられるのではないかと思います。
 
【店舗型メリット】
・立地条件やその地域の特性にあった品揃えにより、集客性が見込まれる。(売り上げ増)
・対面販売なので、自分(店主)や店の個性をアピールしやすく、顧客の心をつかみやすい。
(リピーター客の増加に繋がる)
・じかに手にとって商品に触れ、内容を確認できるという安心感。(クレームの排除性)
・自分(顧客)の目的外の商品であっても、陳列棚に並べられている商品に興味が湧き、
手にとって購入という二次買いの可能性の増加。
 
【店舗型デメリット】
・ある程度まとまった開業資金の調達の必要性。月々の固定費(店舗維持費・人件費等)の圧迫など。
・営業時間内の時間的拘束。(一人で店を経営する場合。スタッフを置く場合は人件費に転化)
・陳列商品の量的問題とその入れ替え作業(余程の専門書でない限り、ある程度の陳列商品が必要であると思うし、一定期間毎にその入れ替えが必要ではないかと思われる・無店舗型にも共通)
 
さらに、実店舗を持ち、同時にネット販売も行う、という形態もあります。
また、無店舗でも、古書組合での催事(一般顧客への販売)を中心とした販売方法や全国の古書組合等で仕入れた商品を、全国の古書組合の市場で出品販売する、という営業方法もあるようです。
 
このように色々な販売方法があり、各自のスタイルに合った店舗形態・販売方法・その組み合わせなどが考えられると思います。
 

こんにちは!ねこまんま堂(相模支部)です。
昨日は立秋・・その暦どおり、いくらか暑さが和らぎました。
少し涼しくなった夕方の風に乗って、どこからともなく尺八の音色が届きます。
ご近所で尺八を練習されている方がおられて、その風情ある深い音色に、
ひととき心が癒されました。
 
さて、前回の記事で「古書に詳しくなくても古本屋にはなれる」と書きましたが、
それは私の個人的な意見であり、まずは「開業にあたって」のことで、
古書に詳しくなくてもいい、ということではありません。
 
開業前にガチガチに構えて、「自分は詳しくないから・・」と臆し、怯まないで欲しいということです。
一通り勉強してから・・と考えると、じゃぁ、一体何をどのように勉強すればいいの?ということになります。
試験勉強のようなマニュアルがあるワケでもなし、誰かが伝授してくれるワケでもない。。
そんなことをしているうちに、どんどん夢が遠のいて行ってしまうのではないでしょうか。
 
日々の実務から多くの経験をし、失敗し、恥をかき、驚きがあったり、新たな発見があったり・・・
沢山の商品と接し、沢山の顧客と接し、沢山の仲間やライバルと接し・・・
自然と会得していく部分もあると思いますし、「学ぶ」という姿勢さえ失わなければ、開業後にいくらでも古書(自分が扱う商品)に詳しくなるチャンスがあるのです。
また、そうならなければいけないと思います。
 
自分が扱う商品のことをよく知り、知識を得る・・それは、当然のことですし
そうでなければ、顧客との信頼関係も生まれにくいのではないでしょうか。
 
さて
どんな仕事でも同じだと思いますが、新しいビジネスを始める際には
「明確な目的意識を持つ」ということが大切だと思います。
 
どのような目的・目標を持って挑むのか。どのような古本屋になりたいのか。
自分なりのイメージをはっきりさせて、そこから逆算してその目標を達成
するための開業準備を進めていくことが、有効なのではないでしょうか。
 
古本屋になりたいと思ったとき、最低限決めておかなければならないこととして
ざっと以下のテーマが挙げられると思います。
 
【どの様な形態として開業するのか】
店舗型か、無店舗型か、スタッフを置くか、一人でスタートさせるか、
フルタイムでの業務か、空いた時間を利用するのか
 
【扱う商品は、どのようなものにするか】
専門性で勝負するか、ジャンルを特定するか、様々なジャンルを幅広く取り扱うか
 
【扱う商品を、どこから仕入れるか】
業界の市場(古書組合)、ネットなどの仕入れサイト、一般個人等からの買取り、
ネットや一般小売店でのせどり
 
【売り上げ目標はどれくらいに設定するのか】
月間売り上げ・年間売り上げは?
 
皆さん、それぞれの夢や希望があると思います。
その夢や希望を、まずは具体的にイメージしてしましょう。
「~になればいいな」 から 「~としたい・なりたい」 と、思いを変換してみるのです。
 
そして、次にその目標に到達していくには、どのような準備や知識が必要か
ひとつずつ、解決していくことで確実に前進していくのではないかと思います。
 

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