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 物販というビジネスモデルに限界があるように見える昨今、古本屋開業と決めたのは 会社勤めが嫌になったことと古本が好きなということ、といったありがちな理由から です。  では嫌になったので、これから好きなことをして生活します、さぁぼくがいい本を揃 えるのでお金ください。これがうまく行くほど世の中甘くないのでは?と思う位の分 別はあるので、売れ続ける為、一生の仕事にする為にどうすればいいかと考えまし た。  そこで大切と判断したのが仕入れと様々な本を知るということです。この二つが得ら れると判断したので古書組合に入りました。  仕入れのチャンネルは、買取、背どり、そして市場などいくつでもあった方がいいと 考えました。  そして二つ目、自分の好きな物だけを追求するのは勿論大切ですが、それだけでは行 き詰まるとぼくは想像したので、沢山の種類の古本に触れる機会を作って自分が好き なジャンルを増やそうと考えました。新聞は自分の興味あるものだけでなくいろんな 情報が目に飛び込んできますが、僕にとって市場もそういった意味合いを持っていま す。  結果、市場での仕入れにより核となるジャンルは充実し、知らない本に触れることで 扱ってみたいジャンルは圧倒的に増えました。 ただし、それが売れるかどうかはまた別の話です。しかしながら、徐々にですが手に とってもらえる物、手にとってもらえないもの、手を加えれば手にとってもらえるも の、などわかるようになってきたかもしれません。  この手を加えるというのは、従来見過ごされてきたものに価値をつけるという大それ たことなのですが、これは自分の様々な経験から、そして組合の諸先輩方が目をつけ ていないところに目を付けるという逆説的なとこらから生じるのではないかと今睨ん でいます。


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TweedBooks
細川克己
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