古本屋の始めかた:神奈川古書組合より

カテゴリ: 組合加入動機

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 私は、前職までかれこれ20年近く、建設業の施工や管理を行う会社の社員として働いておりました。

現場での作業はあまり苦ではありませんし、給料もそこそこ。

しかしながら、体が資本の商売です。

気が付くと私もあと10数年位で60歳。

「60歳まで続けられるかな・・。」なんて思っているときに、親父が倒れます。

命には別状なかったのですが、介護が必要で、母親だけでは心もとないと、実家の熊本から姉の住む福岡に引っ越すことになりました。

その時に処分に困ったのが、父の蔵書です。

親父の本を何とか処分するために、インターネットで調べてみると、

古本屋さんに本を売ってしまうのではなく、自分で本を売っている人が多数いることを知ります。

「よし、やってみよう!」

調べたことの見よう見まねで売りに出すと、1冊、2冊と売れていきます。

中には、買ってくださったお客様からも、「この本探していました。ありがとうございます。」

と感謝のお言葉をいただい方もいらっしゃいました。

「おもしろい!」

本を売ることが夢中になるのに、そんなに時間はかかりませんでした。



あれから2年。

「この年になって、これだけ熱中できるのなら、本職としてやっていきたい。」

と、今年になって会社を退職して、古本屋となる事を決意いたしました。

ただ、決意はしたものの、私には知識も経験も足りません。

そんな時に、古書組合でセミナーを開いている事を知ります。

しかも無料!(笑)

すぐに申し込みました。

セミナーが終わった後、「自分に足りない知識・経験を得るにはここしかない。」と感じ、組合に加入を決意。

現在に至る次第です。

これまでと同様、これからも日々勉強の日が続きます。

60歳と言わず、一生できる仕事にしたい。

そんな風に思っています。



最後になりますが、

このブログをご覧になられて、古書店開設に興味を持たれている方がおられれば一言。

セミナーには参加すべきだと思います。

セミナーの内容ももちろんですが、入札の会場を見るだけでも大きな刺激になるはずです。

時代の流れかとは思いますが、古書会館を自前で持っている日本の古書組合は、実はほとんどありません。

地元に古書会館がある。

それだけでも、大きなメリットですから・・・・・・・・・・・・・・(と思います。)

考える前に、是非ご参加ください。(笑)



香博堂オンライン 久保 博

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今から10数年前、興味津々でネットオークションに参加したのが、この道の始まりと
いっても良いと思います。

当時のネットは、それこそ西部の荒野の荒くれ者も多く、少しでも気に入らないことが
あると、評価での(背中にズドン!と)攻撃で、やれ警察に訴えるとか、裁判にする
とかの応酬が日常でもありました。
姿が見えない者同士の取引だから、本音と言うか抑えの効かない本心むき出し状態に、
人間とはこんなにも表面顔と本音が違うものか!?改めて人間の心の深い部分が
浮き彫りに(わからんものだ)と思ったものです。

そのような中、ポチポチと趣味の物を落札したり、出品したりして来ました。
何を出品して来たか?と言うと、それこそ何でも出品して来ましたが、自分には
(ゴミ)でショ?と言うものが、驚きの高値で落札されたり、入れ込みがあったのに
全く引き合いがなかったりと、世の中わからないものです。

そして現在、ネットは怖い!ものから様変わりし、だれでも安心して取引の出来る
ものとなりました。
我がサイトも、何でも?出品から、書籍(紙もの)中心の出品となっていったのです。
なぜ書籍中心となったか。
もちろん、元々本が好きだったという理由もありますが、色々なものを出品してきて、
やはりネット販売での一番ネックは「送料」という結論に至りました。

その点、書籍類は安価な送料が魅力ですし、ほぼ均一料金にて全国各地へ送ることが
できるというメリットもあります。
幸いにも独自のルートで、それなりに仕入先の確保ができ、本格的にネット専門店
「ねこまんま堂」をオープンしたのが約3年前。
おかげさまで、これまでまずまずの成果を得てきました。

しかし最近になって、少し視野が狭くなってきたのではないかと感じ始めていたのです。
扱っている商品が本当に良いものなのかどうか、独りよがりに陥ってはいまいか。
独自の感覚で仕事をスタートさせたものの、相談する相手も無ければ業界の情報も
入ってこない・・・
そして、仕入先を少しでも増やし、更なる安定供給を実現しなければ、
いつか行き詰まるのではないか。

新しい風が欲しかったのです。

そこで、以前から考えていた古書組合の加入を検討しました。
何度かセミナーを受け、色々なお話を聞き、模擬体験などをさせて頂くうちに、
不安が解消していくのを感じ、今回加入を決めました。
今、ネットでの販売は、だれでも簡単に参入できるため、その住み分けも
大分進んできたようです。
また、この世界は流行・廃りも早く、常に新しい感覚を吹き込むことが必要です。
参入・退出の激しい世界ではありますが、まだまだ生き残って行こうと思っています。

最後に・・なぜ「ねこまんま堂」なのかは、こちらをご覧下さいね → ねこまんま堂


ねこまんま堂
http://www.geocities.jp/nanakou55/

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「俺、脱サラして古本屋はじめるんだ」などと友人が言えば(不幸の前兆みたいなこと言うなあ。あと、脱サラって久々に聞いた)などと思いながら笑って聞いていられるのですが、自分のこととなるとそうも言えません。古本屋としてきちんと続けていく必要がありますし、そのために役立つことなら取り組まないといけません。私にとって今、そうした取り組みの中でも重要なのが古書組合の存在です。

そもそもなぜ古本屋をはじめて神奈川古書組合に入ったのか。その前にまずは簡単に自己紹介を。
私はネット古書店「ナインブリックス」を営み、主にホラーやオカルト関連の書籍やDVDなどを扱っています。とは言っても通常の問屋などから仕入れる業種とは違って、ホラーやオカルト関連の商品が予算の限り好きに仕入れられるというわけではありませんから、特に高価買取をさせていただいています。組合へは開業と同時に加入しました。

さてそんな現在と組合加盟までを「これまでのあらすじ」風にまとめると…。
30代半ばにして生き方を変えるべく会社を退職。未経験ながら古本屋をはじめたいと考えるようになった一人の男。そんなある日、年金の手続きで区役所へ向かう途中、彼は神奈川古書会館の前を通りかかる。そこに貼り出された1枚のチラシには開業セミナーの文字。思わず足が止まった。「ここが…」。開業にあたって男には一つの悩みがあったのだ。

といったところでしょうか。もったいぶっても仕方がないので言ってしまうと、開業にあたっての悩みというのは仕入れです。自分の蔵書が多少はあるにしても一店を構えるには足りませんし、それが売れてしまえば減る一方。買取をするといっても、大手古本チェーンをはじめ他に買取をしているところはたくさんあります。そんななかゼロから買取を、しかもネットのみで始めてもそう簡単にはいきません。他の店からせどりをするにしても、あちらで1冊、こちらで2冊、ではラチがあきません。もちろん先に書いたように問屋などから仕入れられるものでもなく、どうしたものかと悩んでいたのです。

調べてみると古書組合では市場を開催して、古書店としてどこかの組合に加盟していれば参加してまとまった古本を買い付けることもできるとのこと。それなら自分にも商品を仕入れていくことができそうだし、それだけ本があればホラーやオカルト関連もそこそこあるんじゃねーの? などと思っていたところ偶然に会館の前を通りかかり、話をうかがったりしていく中で入会を決めました。
市場だけでなく、他の同業者とつながりができるというのも魅力でした。もともと私のいた業界も同業者とのつながりが非常に重要だったので、感覚的にもその重要性は理解できました。実際、加入してからは他の組合員の方々から話を聞けることが実務上でも精神衛生上でもプラスになっています。そんなこんなで入会費や組合費を差し引いても余るくらいなメリットを感じていますし、古本屋をやるならこりゃもう入るっきゃない、的な。

こう書くと何やら自分でも不安になるくらい宣伝クサくなってしまいますが、事実ここに書いたようなことから私は組合に入りましたし、その意義を実感しています。もし入っていなかったらどうだったでしょうか。おそらく今でも品揃えはほとんど増えず、実店舗もないので家族を除けばほとんど誰と会うこともなく、日中はひとりやることもなく行く末を案じて悶々としていたのではないでしょうか。こうして書くだけでも気が滅入る話です。もちろんちゃんとやっている古本屋さんすべてが組合に入っている、というわけではないでしょう。ですが、少なくともお店をやっていく初期の難易度が下がる、というのは確かだと思います。

この文章を読んでくださっている方は古本屋を始めようとしているか、始めてみたものの…、という方がほとんどでしょう。たいした時間も手間もかかりませんし、もちろん無料です。迷うくらいならまずは気軽に話を聞いてみてもよいのではないでしょうか。

ナインブリックス
http://ok9bricks.com/

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 物販というビジネスモデルに限界があるように見える昨今、古本屋開業と決めたのは 会社勤めが嫌になったことと古本が好きなということ、といったありがちな理由から です。  では嫌になったので、これから好きなことをして生活します、さぁぼくがいい本を揃 えるのでお金ください。これがうまく行くほど世の中甘くないのでは?と思う位の分 別はあるので、売れ続ける為、一生の仕事にする為にどうすればいいかと考えまし た。  そこで大切と判断したのが仕入れと様々な本を知るということです。この二つが得ら れると判断したので古書組合に入りました。  仕入れのチャンネルは、買取、背どり、そして市場などいくつでもあった方がいいと 考えました。  そして二つ目、自分の好きな物だけを追求するのは勿論大切ですが、それだけでは行 き詰まるとぼくは想像したので、沢山の種類の古本に触れる機会を作って自分が好き なジャンルを増やそうと考えました。新聞は自分の興味あるものだけでなくいろんな 情報が目に飛び込んできますが、僕にとって市場もそういった意味合いを持っていま す。  結果、市場での仕入れにより核となるジャンルは充実し、知らない本に触れることで 扱ってみたいジャンルは圧倒的に増えました。 ただし、それが売れるかどうかはまた別の話です。しかしながら、徐々にですが手に とってもらえる物、手にとってもらえないもの、手を加えれば手にとってもらえるも の、などわかるようになってきたかもしれません。  この手を加えるというのは、従来見過ごされてきたものに価値をつけるという大それ たことなのですが、これは自分の様々な経験から、そして組合の諸先輩方が目をつけ ていないところに目を付けるという逆説的なとこらから生じるのではないかと今睨ん でいます。


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TweedBooks
細川克己
http://tweedbooks.com/

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